モノクロフィルム「Rollei Retro 400S」で街を撮る

モノクロフィルムで街を撮るシリーズ第三弾。今回はRolleiのモノクロフィルム。
その中でもRetroシリーズのISO感度400のフィルム「Rollei Retro 400S」を紹介します。曇りや雨、日没前等、薄暗い場面でも使いやすいのでスナップ撮影には最適です。
モノクロフィルム「Rollei Retro 400S」作例

いつものように雨の中、梅田近辺を撮影した写真です。
カメラ:Contax T2
感度:400



梅田に写真を撮りに行くときは必ずと言っていいほど来る場所、梅田新歩道橋。
人通りの多い横断歩道を上から見ることができる数少ない場所。交通量も多く、タクシーやバスもよく通るのでそれだけおもしろい瞬間に出会える確率が上がります。
雨の日はそこに傘も加わってくるのでより写真としての面白味が増してきます。今回はモノクロなので人の動きや状況を意識しながら撮りましたが、カラーで撮るのもおすすめの場所です。僕はよくここで雨の日に赤い傘や白い傘を狙ったり、横断歩道がカラフルに彩られる瞬間を待っていました。


歩道橋を降りて横断歩道の前へ。上から撮るのも楽しいですが、下に降りると人との距離がグッと近くなってまた違った写真が撮れるのでいつも横断歩道を渡りながら、あるいは信号待ちする人を狙って撮っています。




梅田の中でも阪急阪神百貨店付近のかなり限定的なエリアで撮りましたが、撮るものは尽きません。
阪神百貨店の入る大阪梅田ツインタワーズ・サウスも完成してよりビル群が密集した都市に発展してきました。大阪駅周辺では他にも工事が行われているのでまだまだ変化がありそうで楽しみです。スナップ撮影ではその瞬間瞬間を捉えるのもおもしろいですが、都市の変化を写真に残していくというのもひとつの楽しみと言えるでしょう。
今回のフィルム
Rolleiのモノクロフィルムは今回使用したRetroの名の付くフィルム以外にもベーシックなRPX、オルソマチックフィルム(赤に対して感度を持たない)や赤外線写真の撮れるInfraredなど、個性的なフィルムがあります。
Retro400Sはコントラストが高めで粒子感も少なくクリアな写真を撮れるフィルム。
雨天下だったので400を使いましたが晴天下には嬉しい感度の低いRetro80Sもあります。
まだRolleiの他のフィルムを使用したことがないのでRolleiのフィルムとは比べられませんが、これまでに使ったことのあるモノクロフィルムの中ではかなりシャープな写真が撮れるフィルムでした。
▷モノクロフィルム「ILFORD DELTA 3200」で深夜の街を撮る
▷フィルムカメラで映画のような写真を撮ろうvol.2 【lomography Berlin 400作例】
日中では積極的に使いたいモノクロフィルム。特に雨天でもはっきりとした写りなので今後も雨の日には使っていこうと思います。