夜スナップに最適 iso感度800のフィルム「Kodak P ORTRA800」で街を撮る

Kodakのiso感度800のカラーネガフィルム「PORTRA 800」。
プロフェッショナル用とされるPORTRAには感度が3種類、160・400・800が用意されています。
それぞれ35mmフィルムと120フィルムどちらもあり、今回はその中でも「PORTRA 800」の35mmフィルムで夜の街を撮影した写真をご紹介します。

Kodak PORTRA 800 作例

CONTAX T2とPORTRA 800の組み合わせで大阪駅近辺の雨の日に撮りました。

2019年の写真なので現在(2022年9月)とは街の風景も変わってきています。
ここ数年の大阪は再開発で街の変化が激しくなっています。特に大阪駅周辺はうめきた2期地区を中心にたくさんのビルが建ち上がったり、建て替えられたりと激動の時期になっています。
2022年9月現在はちょうどうめきた2期地区のビルが建ち上がり始めたタイミングで大阪駅の周囲には数多くのタワークレーンが見られます。

こうした街の変化を写真に収めているとのちに写真を見返したときに感慨深くなります。
今とは違う街の姿は、昔の自分の写真を見るのと同じ感覚。時の流れを感じて街も人も成長しているんだと感じます。これも写真の楽しみのひとつですね。

同じ感度800のフィルムで僕はよくCINESTILL 800Tを使っていますが、それに比べるとナチュラルな色味です。
とはいえ、実際の目で見たよりはシックなトーンで海外のような雰囲気に写ります。
赤やオレンジは彩度が強めで写真の中にワンポイントで入れるとかなり強調されて写ります。
この辺りはCINESTILL 800Tとも近い感覚です。

▷フィルムカメラでSF映画のような写真を撮ろうvol.1【Cinestill 800T 作例】

800Tはタングステンフィルムなので青く写りますがPORTRA 800はどちらかというと暖色寄りな部分が大きな違いです。

CINESTILL 800Tほどではないですが光も僅かに滲んでいます。
同じ感度800のフィルムでもこうした違いがあると撮りたい写真によって使い分けができていいですね。

CONTAX G2にカメラを変えて東京の写真を数枚。
感度800というのもあって比較的明るい場所で露光時間を長くすると思いの外よく写ります。
この写真は三脚は使っていないですが、カメラを置いて固定できそうなところを探してシャッタースピード1/4秒、絞り5.6で撮っています。

カメラを三脚に据えて夜景を撮影するのも楽しいと思います。

今回使用したフィルム

これまでPORTRA 800ではあまり夜のスナップを撮ってきませんでしたが、実際撮ってみると思っていた以上に好きな写りで驚きました。
ナチュラル寄りな色味ながらどこかクールな印象で、CINESTILL 800Tとうまく使い分けながら撮影すると、より夜の街スナップが楽しくなると思います。

夜のポートレイトや曇りの日の撮影でも大活躍なので皆さんも是非使ってみてください。

他のKodakフィルムの作例はこちらから見ることができるので興味のある方はどうぞご覧ください。

▷Kodakフィルム作例

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