モノクロフィルム「ILFORD HP5 PLUS」で街を撮る

モノクロフィルムで街を撮るシリーズ第四弾。
今回は印画紙でも有名なILFORDのISO感度400のフィルム「HP5 PLUS」を使用して撮影しました。

これまでに使用したISO400のフィルムとはまた異なる写りになったので違いも比較しながら作例を紹介します。

モノクロフィルム「ILFORD HP5 PLUS」作例

梅田を中心に雨の中撮影しました。Retro 400Sで撮影した時と場所や天候、時間帯ほとんど同じなので違いがわかりやすいと思います。

全てCONTAX T2で撮影しました。感度は400です。

まずは梅田に行くと毎回のように行く場所。梅田新歩道橋とその周辺。
人通りの多い横断歩道は密集感や人の動き、さまざまな傘など写真を撮るのには楽しい場所ですがそこと隣り合う高架下もまた面白みがあります。
タクシーやバス乗り場にもなっていて交通量の多い道。
高架下という状況と雨が重なって陰影も強くなりますが影になる部分も黒つぶれすることなく写し出されています。

歩道橋から少し北に進んだ阪急バスターミナル周辺。こちらも高架下同様に陰影が強くなる状況ですが影のグラデーションが綺麗に出ています。

「ILFORD HP5 PLUS」VS 「Rollei Retro 400S」

HP5 PLUS
Retro 400S

阪神前交差点を梅田新歩道橋から写した2枚。
上がHP5 PLUS、下がRetro400Sで写したものです。
時間帯のずれや天候等、多少の違いはありますがほとんど同じ状況で撮影しています。Retro 400Sに比べHP5 PLUSはコントラストが弱くなっていることがわかります。
同じ場所でもフィルムを変えると写りも変わるのはフィルムの面白さの一つですね。

今回使用したフィルム

ILFORDのモノクロフィルムは感度400では今回使用した「HP5 PLUS」、Professionalを冠する「DELTA 400」、カラーネガフィルムと同様にC-41現像のできる「XP2 SUPER」。どれも35mm、120フィルム用とありますが「HP5 PLUS」は大判用の4×5・8×10シートフィルムも販売されています。

ILFORDの他のフィルムはまだ「DELTA 3200」しか使用したことがないので同じ感度400のフィルムとは比べられませんが「HP5 PLUS」は全体的にコントラストが弱く、階調の豊かなフィルムという印象でした。これまで使った中ではlomographyの「Berlin 400」にコントラストが弱いという面では写りが少し似ています。

優しめの写真になるので街でスナップ撮影もいいですがポートレイトなど人物の撮影に使ってみたくなるフィルムでした。

モノクロフィルムはたくさん種類があるので少しでもフィルム選びの参考になればなと思います。

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