期限切れフィルムで街を撮る【Kodak gold100作例】

デジタルカメラが普及する前、フィルムカメラが主流だった頃には今(2021年)よりずっと多くの種類のフィルムがあって選択肢が豊富でした。
僕がフィルムカメラで写真を撮り始めた頃にはデジタルカメラが主流でフィルムの種類なんて数えるほどしかありませんでした。特にカラーフィルムだとたぶん十数種類しかない。
それでなんとなく昔のフィルムを調べていると期限切れフィルムとして昔のフィルムを販売しているところが。
フィルムには期限があって、期限が切れてしまうと十分に写らない可能性もある。
実は以前一度だけ押し入れに眠っていた、昔のフィルムが入ったフィルムカメラで撮ったことがあって、その時はほとんどと言っていいほど写っていませんでした。
それで期限切れフィルムを使うということには少しためらっていたけれど、調べているうちに意外と使えるんじゃないかと思えてきました。
とにかく試してみないことには始まらないし、試してダメだったダメでよく写ったらラッキーくらいに思えばいい、そう思って「Kodak gold100」を購入してみました。
Kodak gold100作例

今回は東京の23区を中心にいくつかの街を歩きながらスナップしました。
使用したカメラはコンパクトなCONTAX T2。iso感度は100で撮影しました。
まずは王子駅近くの公園、飛鳥山公園を散策しました。
5月末で散歩にもちょうどいい気温。シートを広げてピクニックを楽しむ親子連れや遊具で遊ぶ子どもたちで賑わっていました。



彩度はそれほど高くありませんが新緑の緑が美しく写っています。
この時期は緑が綺麗でしたが、春には桜、6月には紫陽花、秋には紅葉と四季を感じられる公園なのでお散歩にはぴったりです。
それから電車に乗って青山・渋谷あたりを散策。



渋谷に来るとつい109の写真を撮りたくなります。
東京の人の群れやビル群にはいつも圧倒されますが、だからこそ写真を撮ることが面白く感じるのかもしれません。

前回のエフェクトフィルムの記事でも登場した「Sunny Hills南青山店」。試食でいただいたアップルケーキと台湾茶。
▷超個性的な写真が撮れるエフェクトフィルム「Psych Blues 400」


少し空が曇り始めた頃、ちゃんと写るか少し心配でしたが光が柔らかい分、緑が深くかなり好みな色合いに写っていました。
期限切れフィルムとはいえ、フィルムの良さは変わりませんね。
雨や雪の日にも案外いい写りをするのかもしれません。もう少しISO感度の高い期限切れフィルムを手に入れたら挑戦してみようかなと思います。
期限切れフィルム「Kodak gold100」の特徴

10年くらい前の期限切れフィルムでしたが思っていた以上に写ってくれました。
全体的に彩度は薄いですが、太陽光の下(公園の写真)では緑が綺麗に写りました。紫かぶりや少し緑に転ぶようなシーンもありましたがそれはそれでフィルムの味なのでいいのかなと個人的には思います。
今回はISO感度100のまま撮影しましたが少し露出不足感があったので、気になる方は50に設定して撮影するといいと思います。期限切れの具合やフィルムの種類で多少違いがあるかと思いますが適正露出に近くなると思います。
僕は少し暗めくらいが好きなので今回くらいの写真の雰囲気は割と好みでした。
今回使用したGOLD 100とは色味も写りもかなり変わる期限切れフィルムも試しているので気になる方は是非ご覧ください。
彩度高めの写真が好きな方はおすすめです。
▷期限切れフィルム「AGFA ULTRA 100」とCONTAX T2