リバーサルフィルムで風景写真を撮る【Kodak Ektachrome E100作例】

普段フィルムカメラで撮影するときはネガフィルムを使っていました。彩度やコントラストが低めで柔らかな感じを出したくてKodakのPortraだったり、FUJIFILMの業務用100だったり。
けれどフィルムで写真を撮っているうちにいろいろな写真を撮ってみるのも楽しいだろうと、そう思ってリバーサルフィルムを試すことにしました。
鮮やかな発色にネガフィルムと比べて高いコントラスト、それでいてフィルムの温もりを感じるリバーサルフィルム。
今回はそんなリバーサルフィルムの中でもKodakのEktachrome E100を紹介します。
リバーサルフィルム「Kodak Ektachrome E100」

スライドフィルムやポジフィルムと呼ばれることもあるリバーサルフィルム。皆さんもどれかは耳にしたことがあるかもしれません。
色の反転した状態のネガフィルムとは違って、リバーサルフィルムは現像した段階で色がついています。なのでフィルムに光を通して見ると完成した写真をそのまま見ることができます。


はじめて光を通して見たときの繊細な写りは感動します。
今回紹介するKodak Ektachrome E100はKodakから現行で販売されている唯一のリバーサルフィルムです。35mmとブローニー用があります。
リバーサルフィルムは他に現行で販売されているものだとFUJIFILMのPROVIA100F、VELVIA100、VELVIA50があります。
「Kodak Ektachrome E100」作例

リバーサルフィルムの色合いやコントラストを生かすために今回は風景写真を何枚か撮りました。



紅葉や夕日の橙色が美しく、光も綺麗にとらえてくれました。
カメラは一番よく使うContax G2です。





紅葉の時期に奈良公園に行きました。
晴天下はリバーサルフィルムの良さが一番発揮されるのかもしれません。光と影のコントラストを美しく表現してくれます。



静岡に行った際、曇天・雨天下でもリバーサルフィルムを試してみました。カメラはNikon F3。
コントラスト、発色ともに晴天下に比べると低くなりますがそれでも繊細な描写をしてくれます。
リバーサルフィルムはネガフィルムに比べ、露出を正確にしなければならないので雨天で使うのは少し不安でしたが思っていた以上によく写りました。Nikon F3の露出計は優秀ですね。
リバーサルフィルムは今まで使ったことありませんでしたがとても楽しく撮影できました。発色・コントラストとともにネガフィルムとは全く異なるので新しい感覚です。今回は風景をメインに使いましたがポートレイトでも活躍してくれそうですね。
皆さんもぜひ一度試してみてください。
今回使ったカメラ