フィルムカメラ「Nikon F3」 +「ブラックミストNO.1」で写真をいつもと違った雰囲気に

フィルムカメラで撮った写真はどこか味がある。デジタルとは違うなんとも言えない魅力があります。
デジタルで撮るときはすぐ確認できるというのもあって、レンズやフィルターを変えたり、小道具を使ったりと色々な撮影手法を試していました。
それもあってふとフィルムでも色々試してみたらもっと写真の世界が広がるんじゃないかと、デジタルの時によく使っている好きなフィルター「ブラックミストNO.1」をつけて撮影してみました。
撮る被写体や光の使い方もそれに合わせて自然と変わって、今まで自分の中ではなかった表現になったので楽しみながらご覧ください。
フィルムカメラ「Nikon F3」 +「ブラックミストNO.1」作例

カメラ:Nikon F3/T
レンズ:Ai NIKKOR 50mm F1.4
フィルム:FUJIFILM 業務用100
フィルター:ブラックミストNO.1
今回はいつもと違って一眼レフを使用しました。
コンパクトカメラはフィルターのサイズが合わなかったり、そもそもつけることができないものもあるので注意してください。
合うフィルターの径が売っていなかったり、持っているフィルターを使いまわしたいときはステップアップリングを使いましょう。僕もたまに使っています。

まずは晴れの日の夕暮れから。
ブラックミストの効果が派手に出る逆光。太陽の光がかなり滲んでいますがこれはこれで面白い。デジタルで撮る時よりソフトになっている印象です。
雨上がりの乾き切っていない路面や車止めについた水滴にも光が反射して柔らかに滲み出しています。反射の光も思っていた以上にソフトになりました。





太陽の低くなる時間帯なので逆光や反射光を被写体にすると場合によってはディテールを失うくらいに光が滲み出します。表現として意図する場合はいいですがちゃんと写したい時は気をつけたほうがいいですね。
反面、順光で撮影するとほどよくソフト効果がかかって古い記憶を思い起こすようないい風合いの写真になります。
フィルターを有無もそうですが、レンズやカメラ、光の捉え方を自分の表現したいものによって変えていくのは楽しいですね。



曇り、それから雨の日の数枚。
全体的に光が拡散されてコントラストの弱い柔らかな写真に。
普段、雨の日にはコントラストの強めな写真を撮ることが多いのでこういう写真は新鮮な気持ちになります。
写真はフィルムに限りませんが撮れば撮るほど面白みが増していいですね。


日の傾きかけた時間帯。環境光を写してみました。
太陽光ほどではありませんが、同様に光の滲み方は強めになりました。
コントラストが強くなりがちな雨の夜にも撮ってみましたが、全体的に明るめで優しい写真になりました。意外と雨の夜にもマッチしますね。
デジタルカメラとブラックミストの組み合わせは映画のようでかっこいい写真になりましたが、フィルムカメラと組み合わせると温かみのある優しい写真になりました。
カメラやレンズ、フィルムを変えてみるのもまた写りが変わって楽しいでしょうね。
今回使用したフィルター「ブラックミストNO.1」、レンズ「Ai NIKKOR 50mm f1.4」は他の記事でも紹介しているので興味のある方は是非ご覧ください!