フィルムカメラで映画のような写真を撮ろうvol.2 【lomography Berlin 400作例】

数多くのフィルムやフィルムカメラを販売するlomography。35mmフィルムだけでなく、120フィルムや110フィルム、チェキやトイカメラ等、lomographyは非常に多くのフィルム関連製品を扱っています。その中にはかなり個性の強いユニークな製品があることを知っている方もいるでしょう。
今回はそんなlomographyのモノクロフィルム「Berlin 400」を紹介します。
「モノクロフィルムを使ってみたいけど、何がおすすめかわからない」「lomographyのカラーフィルムは使ったことあるけどモノクロってどうなの?」
そんな風に気になっている方がいると思うので、今回は実際に撮影した作例を見ながら紹介します。
まるで白黒映画のような写りをするので楽しみながら見てください。
カラーフィルムで映画のような写真を撮りたい方はこちらの記事がオススメです。
▷フィルムカメラでSF映画のような写真を撮ろうvol.1【Cinestill 800T 作例】
▷フィルムカメラで映画のような写真を撮ろうvol.1【Cinestill 50D 作例】
モノクロフィルム「lomography Berlin 400」ってどんなフィルム?
lomographyにはモノクロフィルムが数種類あります。35mmフィルムに絞ると6種類。
その中でも定番ラインが以下の2種類。
- EARL GREY 100
- LADY GREY 400
この2種類は3本セットで販売していて公式オンラインストアや写真屋さんで購入することができますよ。
Berlin 400はこの定番ラインとは別の「Kino B&W Film」という元はクラシックな白黒映画のために作られたフィルムで、映画のワンシーンのような白黒写真が撮れることを売りにしています。
「Kino B&W Film」はBerlin 400を含めて4種類あります。
- Fantôme 8
- Babylon 13
- Potsdam 100
- Berlin 400
フィルム名の後ろについている数字はいずれもiso感度です。
感度が8と13というかなり独特なフィルムもありますが今回はBerlin 400に絞って紹介します。
PotsdamとBerlinは120フィルムがあります。
こちらの4種類は公式オンラインストアでは「Kino B&W Film」4種類が1本ずつセットになったものや5本セット等で売られています。
モノクロフィルム「lomography Berlin 400」作例

さっそく作例を紹介します。
今回は東京に行く機会があったので、東京の都心部を中心に街を移動しながらスナップ撮影しました。
機材:CONTAX T2
感度:400
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*撮影した写真は2019年のものです。
〜日中〜



東京駅、丸の内周辺。
東京駅に行くたびに、東京駅の美しさと周囲に聳え立つ高層ビル群に圧倒されます。頻繁に東京に行くわけではありませんが丸の内の高層ビルと東京駅前のひらけた空間は、大阪の中之島と並んで好きな場所です。
東京駅とこのフィルムの組み合わせはクラシカルな映画を思わせます。
レトロな建築物はBerlin400とは相性がいいのかもしれません。

黒川紀章が設計したメタボリズム建築「中銀カプセルタワービル」。学生の頃に授業で習ってずっと気になっていたので見に行きました。オフィス街に建つ異様な形態の建築には圧倒されました。やっぱり外観が好みです。
(解体が決まり、カプセルの保存が検討されています。「解体されゆく「中銀カプセルタワービル」カプセルはどこへ行く? 黒川紀章の名作、日本の美術館が収蔵を」)

場所を移動して新宿へ。
ドコモタワー(NTTドコモ代々木ビル)はランドマークのようになっていて、いつもついつい自然とシャッターを押してしまします。
新宿は少し移動するだけで雰囲気が変わるのが面白いですね。
西口近くの思い出横丁、東側の歌舞伎町といった歓楽街、それから新宿御苑。
正直、何度か新宿には行きましたがいまだに迷います。それほど入り組んでいて色んなエリアがあるということですね。

〜夜〜



新宿、渋谷、池袋と夜になっていくつか街を歩きました。
雨が降り始めると自然と気分も上がりシャッターを切る回数も増えていきます。
渋谷の雨はデジタルやカラーフィルムでも撮ったことがありましたが、モノクロで撮るのは初めてでした。どれも好きな写真に間違いはないですが、モノクロの渋谷を見たときに郷愁のような感情が湧いたのを覚えています。
モノクロ写真には白黒ゆえに自らさまざまなものを補填しようとする、想像させる力があるのかもしれまsん。


「lomography Berlin 400」を使ってみて
日中と夜の雨を撮影しましたがどちらもコントラストが比較的弱めで優しい雰囲気の写りをするフィルムでした。今回は街中を撮影しましたが、ポートレイトにも相性抜群なのでぜひ一度使ってみて欲しいです。
これまで何度も雨の中を撮影してきましたが、カラー・モノクロ問わずコントラストが高く、くっきりと写るフィルムしか使ったことがなかったので「lomography Berlin 400」はやっぱり個性のあるフィルムなんだと思います。コントラストの高いシャープな写りが好きな人には合わないかもしれませんが、クラシック映画のような写りが好きな方はぴったりなフィルムなんじゃないかと思います。
ちなみにiso感度は400となっていますがlomography公式ホームページによると3200まで増感できるようなので、もっと力強い写真にしてみたい方は試してみるといいかもしれません。
lomographyはBerlin 400以外にも独特なフィルムがたくさんあるので撮影したら随時レビューしようと思います。
他のモノクロフィルムの作例は以下の記事よりご覧になれます。
▷モノクロフィルム「Rollei Retro 400S」で街を撮る
▷モノクロフィルム「ILFORD DELTA 3200」で深夜の街を撮る
▷モノクロフィルム「ILFORD HP5 PLUS」で街を撮る