オールドレンズ「Ai NIKKOR 50mm f1.4」でシネマティックに街を撮る

ミラーレスカメラの登場でフィルムカメラ時代のレンズをマウントアダプターを介して手軽に使えるようになりました。
現代のレンズとは作りが違うものもあり、味のある写真や個性的な写真、いわゆるエモい写真なんかも撮れるレンズがあります。
今回はそんなオールドレンズの中でもニコンの名レンズ「Ai NIKKOR 50mm f1.4」をSony α7RⅡに装着して撮影してみました。

「Ai NIKKOR 50mm f1.4」+「Sony α7RⅡ」

ニコンの50mm f1.4のレンズは古くからの定番で何度かの改良や変更を重ねているので多くの種類があります。その中でも今回使用したのは1977年発売の「Ai NIKKOR」です。
「NIKKOR 50mm f1.4」の変遷は詳細をnoteにしてくださっている方がいたのでこちらをご覧ください。

ニコンはフィルム時代から現在の一眼レフカメラまでマウントが変わっていないのでニコンの一眼レフカメラだとマウントアダプターを介さずに昔のレンズを装着できます。
*Auto NIKKOR,New NIKKOR等、初期のレンズは現在のデジタル一眼レフに装着すると故障の原因になるので注意してください。(中には改造してあるものもあります)
*ミラーレスのZシリーズはマウントが異なるのでアダプタが必要です。

今回はSonyのカメラにK&F Conceptのマウントアダプターを使用しました。


オールドレンズ「Ai NIKKOR 50mm f1.4」作例

僕の好きな雨のシチュエーション。
このレンズは店員さんから「曇り玉だからジャンク扱いだけど……。太陽光とかの強い光源じゃなかったらそれほど影響はないと思います」と言われて購入したもの。
確かに夜の雨という状況では言われた通りそれほど影響がなくて問題なく写りました。むしろ少し曇っているくらいが僕にとっては好きな写真になるような気がします。

7角形のボケ。好き嫌いはあるかもしれませんがこういうのも味があって意外と好きです。

強い光源に向けて撮影すると光が漏れたようになりました。おそらく曇り玉の影響ですがこれはこれで表現として利用するのはありだと思います。現代のレンズのようにシャープで綺麗な写りだとオールドレンズを使う楽しみがなくなってしまします。

「ブラックミストNO.1」+「Ai NIKKOR 50mm f1.4」

曇り玉のオールドレンズをさらにソフトにしたらもっと映画っぽくなるかもしれないと思って何枚かブラックミストをつけて撮影してみました。
ブラックミストは僕の好きなソフトフィルターで映画風の写りにしたいときはよく使っています。

▷【ブラックミストNO.1】でシネマティックに街を撮る


光の拡散具合が少し強くなりすぎた気もしますがこの辺は好みかもしれません。ブラックミストにはもう少し効果を弱めたNO.05もあるのでそちらを使うとちょうどいい具合になるかもしれません。

オールドレンズとはいえピント面はシャープで光を優しげに写してくれる「Ai NIKKOR 50mm f1.4 」。マウントアダプターを使うことでレンズの選択肢が増えて楽しみも増えました。
ぜひみなさんも自分好みのレンズを探してみてください。

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