期限切れフィルム「AGFA ULTRA 100」とCONTAX T2

ずいぶん前に販売終了してしまったカラーネガフィルム「AGFA ULTRA 100」。彩度が高く、色彩豊かであることが知られています。
現在販売されているフィルムにはあまりない特徴なので気になって購入してみました。
期限は2007年12月(14年前)とかなり前。少し心配でしたがちゃんと写っていました。
今回もスナップ撮影によく使うCONTAX T2にフィルムを詰めて撮影しました。
「AGFA ULTRA 100」作例

朝の時間帯。
逆光ですが朝の光を綺麗に捉え、影のグラデーションも綺麗に出ています。期限切れも影響しているのか色彩は華やかではないですが柔らかい印象がしていいですね。



逆光では特徴的な鮮やかさは出ませんでしたが、順光だと彩度もしっかり出ます。朝の透き通った青い空に橙色の果実。葉の緑や塀の黄土色も綺麗に色が出ています。
はっきりとした色味でも温かみを感じるのはこのフィルムのいいところかもしれません。



日が傾き始めた時間帯。午後3時から4時頃。
太陽の光が変わると写真の雰囲気も変化してきます。
最後の1枚は逆光だったので光の色はそれほど綺麗に出ていませんが、上2枚は黄昏時の少し黄味がかった光の色を描写していていい雰囲気を醸し出しています。
初めて使用した「AGFA ULTRA 100」。期限切れではありましたがとてもいいフィルムでした。
期限が切れていないこのフィルムを使ったことがないので本来の色味はこれらの写真とはまた違うのかもしれませんが、僕の中では好きな写りでした。
もう少しビビッドな色を被写体として選べばもっとこのフィルムの良さを引き出せたかもしれません。いくつかの写真の中にあった赤や橙色はとても美しい色味をしています。次使うことがあればピンクや黄色といった派手な色も意識しながら撮影しようかなと思います。
期限切れフィルムは必ずしもいい写りが約束されるものではないですが、現在のフィルムにはない雰囲気の写真が撮れることもあるのでフィルムカメラをより楽しめます。また見つけたら購入して試してみます。
以前試した期限切れフィルムは以下の記事で見れますので興味を持った方は是非ご覧ください!
▷期限切れフィルムで街を撮る【Kodak gold100作例】
今回使用したカメラ